不登校児たちを応援する法律【教育機会確保法】とは?

不登校児のいる家庭にとっては、学校とのやりとりも
大きなストレスに感じるのではないしょうか?


【教育機会確保法】では、休養の必要性や学びの場の多様性を認めています。
子供と保護者の意思を尊重し、日々を過ごせるようにしたいですよね。

”NPO法人フリースクール全国ネットワーク”より
目次
  • 教育機会確保法とは?
  • 毎朝の学校とのやりとり
  • 電話連絡は苦行
  • 連絡をしない権利
  • 法律を上手に活用しよう

教育機会確保法とは?

教育機会確保法って、聞いたことありますか?
2017年2月14日施行された
(正式名称)義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律案 (詳しくはこちら)(別添3はこちら

(通称)教育機会確保法 という法律。

内容をめちゃくちゃザックリ言ってしまえば

  1. 休んでいい
  2. 学校以外にも学びの場所はある


そもそも、「子供自身が学校へ通う義務」はありません。
勘違いされやすいですが、憲法で定められているのは
親が子を学校へ通わせる義務」であり、
これは
「嫌がる子を無理やり学校へ通わせる義
務ではない」ということです。

毎朝の学校とのやりとり

我が家でも、行かなくなった時は毎朝電話が来ました。

「今日はどんな感じですか?」
「あ〜、そうですね…いつもどおりで、まだ…」
「起きてないですか。昨日の夜はどうでした?」
「明日は行くって言ってたんですけど」
「そうですか…」
「はい。ほんと、申し訳ありません…」

誰に対しての「申し訳ありません」なんでしょうね。
 
ほとんどの保護者は学校や先生に対して
「お世話になってます」「いつもすみません」と常に低姿勢だと思う。
不登校児家庭の場合は尚更その傾向が強いかもしれないですね。
敬意を払うのは大切だけど、学校を休むことに対して
「ご迷惑をおかけして申し訳ありません」は
やはりちょっとおかしいと感じます。

電話連絡は苦行

学校との不毛な電話のやりとり。
ほんっとに、もの凄いストレス!苦行そのもの!
本人が行かないって決めて、起きてこない。
(起立性調節障害などでおきられない子もいますが)
行かない理由は分からないけど。とにかく行かない。
それを親だからって、
「今日も…はい…まだ、あの…ええ、寝てて…はい…」などと
説明のつかない事を伝えなきゃいけない精神的な負担は、かなりのモノ。
学校によっては、「メールでもOK」としてくれる
ところも増えてきてるらしいけど、
SNSの投稿などを見ると、まだまだ
「毎朝、連絡しなくてはならない」という学校も多いようですよね。

連絡をしない権利

長男イチタが行かなくなってしばらくした頃
毎日の電話連絡が苦痛だと、学校に伝えました。

校長からの返答は
「息子さんが学校から見捨てられたと思わないように、
担任や学年主任から連絡させている」と。

学校の対応はある程度理解できるけれど、
ただでさえ、対息子で疲れてるんだから電話連絡で消耗したくない。
「このままでは、母親の私の心が壊れます。
なので、何かあったら連絡を入れますから、それまではかけて来ないでください!」
母が壊れたら、元も子もない。
悲壮な思いが伝わったのか
学校側は割とすんなり理解してくれ、
その後は時折「元気にしてますか?」程度の
連絡をくれるくらいの対応をしてくれたので
私はラッキーだったと思ってます。

学校へ“行かない”という選択をしてる生徒には、
登校させる事以外の支援や対応を取って
多様性を認める事。
少なくとも、今現在2021年では
不登校は既に法律で認められているんですから。

法律を上手に活用しよう

教育機会確保法 第13条では、
『国及び地方公共団体は、不登校児童生徒が学校以外の場において行う
多様で適切な学習活動の重要性に鑑み、
個々の不登校児童生徒の休養の必要性を踏まえ
当該不登校児童生徒の状況に応じた学習活動が行われることとなるよう、
当該不登校児童生徒及びその保護者に対する
必要な情報の提供、助言その他の支援を行うために
必要な措置を講じるものとする。』としています。

学校に行けなくなった子の心と身体を守る
そして、学習ができる状況になったら、適切な場で学ぶ。
考えてみれば、当たり前のことなのに。

「学校は毎日行くべきところ。理由など関係なく休むのは言語道断」
そう言わんばかりの圧力をかけられてる。
法律があっても、実際には守られてない。

この現状をなんとか変えられないものか!と強く思います。

もし。「こんな法律初めて聞いた」という保護者の方がいらしたら
NPO法人フリースクール全国ネットワークさんの
←プレゼンテーション資料をご覧ください。
かなり分かり易く書かれています。

学ぶ場所は、フリースクールだろうが、自宅だろうが
その子が安心して取り組めるのであれば、何処でも構わない。
法律を上手に活用して
みんなが少しでも、心穏やかに過ごせるように。
また元気な笑顔が見られますように。
そう願っています。

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