4人息子3人不登校。母は何をして何をしなかったのか

大前提として【不登校】と言っても、経緯、親子の特性、性格、家庭環境、家族構成、地域性、学校の対応など、違いは挙げたらキリが無い。
このブログは『我が家の体験』であり『私の行動・考え』です。
誰かにとっては小さな希望の光になるかもしれないけれど、苛立つ人もいるかもしれません。
少しだけ、先に”そこから”離れた経験者のつぶやきです。

目次
  • 息子4人それぞれの個性
  • 不登校になった時に母がやったこと
  • 離れること。笑うこと。
  • 最終的に思う気持ち

息子4人それぞれの個性

イチタ(長男)

THE長男。責任感が強く生真面目過ぎる。
ナイーブさと気性の激しさの振れ幅が大きかった。
幼稚園、小学校入学時も行渋り有り。小4半分不登校。5年やや回復。6年は満喫して卒業し、いざ中学へ。
クラス委員や部活を頑張る中、様々な要因からエネルギー枯渇状態になり中2の5月から不登校。
引きこもったり、荒れたり、落ちたり、を経て高校合格。しかし、一度も登校しないままで夏休み明けに除籍。約半年のち原付免許取得を機にアルバイトを始め、社会人として歩み始める。
バイク事故で骨折、パワハラで心を病みそうになる、やる気搾取の職場だったなど。
紆余曲折しながらも前進している。
お酒と食に関しての蘊蓄が深い。猫と車バイクが好き。

ニイタ(次男)

感情を抑え込みがちなタイプ。
『イチタの弟』と言われることが少なくなった小学校高学年から、活発なところが全面に出てきた。
中2の時に「高校受験はしない。職人になりたい。」と宣言。中3で部活引退、夏休み明けから周囲が受験モードになったことと、朝起きられない【起立性調節障害】の発症が重なり、学校に行かなくなった。
自校他校問わず友達との交流が多く、引きこもらないタイプの不登校児。やんちゃネタは多数あり。
中学校に来た求人募集の企業に就職し、15歳から立派な会社員。
昭和歌謡や旧車が好きなため”中身がオッサン”といわれる。甘いものとオシャレ大好き。辛い物が苦手。

サンタ(三男)

お調子者で根拠のない自信家。
「大丈夫!ぜったい大丈夫だから!」が口癖。超のつく面倒くさがり。グレーゾーンの疑いあり。
自己中心的なことをしてても、何故か面倒を見てもらえるお得な性格。
友達も多く、お母さん受けが良い。
中学校入学直後から、行ったり行かなかったりの五月雨登校。
高校には入学するも校風が合わず、次年度に再度受験。しかし2度目も合わず学校生活を断念。
目的が見つからないまま、紹介されたバイト先がブラックで給料未払いで逃げられた。
ひょんなことから知り合った運送会社の社長に可愛がられ、中型免許を取得するまでに持ち直す。
格闘技とお笑いと漫画好き。ご飯の盛り方が”マンガ飯”の大食漢。ラーメン二郎にも時々並んでる。

シイタ(四男)

マイペースでちょっと天然。
上3人の学校生活を見て育ったせいか、「え!お母さんて高校行ってたの?すごいね!」「高校ってみんな行くとこなの?」と、進学に関しては一般的な認識が少しズレてた。
唯一の未不登校児(こんな単語はないけど)で、「オレは○○高校の△△科に行く」と進学先を自分で決めた人。
坊主頭がデフォルト。料理男子。ゲームと動物が好き。

不登校になった時に母がやったこと

長男イチタがはっきりと不登校になった中学2年の時。
必死になって対応しようと、悩み、苦しみ、焦り、不安と自責に苛まれて、毎日が真っ暗闇でした。
なんとかして、学校に行かせなきゃ!と担任や学年主任、スクールカウンセラーと何度も話し、外部のカウンセラーも紹介してもらいました。
行政の不登校支援室、市内のフリースクール、思春期外来、民間団体など、思いつく限りの場所に相談もしました。
場所によっては嫌がるイチタをなんとか連れ出して、一緒に見学したり(これはこれで大荒れの原因でしたが)。

でも、残念ながらその努力は徒労に終わりました。

子供は『行かない』という『選択』をしている。
自分のせいで、親が苦しんでる。悲しんでる。でも…行けない。行かない。
子供も、そのループでまた苦しんでいたのです。
母である私が、するべきことは【息子が学校に行かない状態を認める】でした。

離れること。笑うこと。

しかし!実際には、行かない息子の存在を認めると腹を括るまで時間がかかりました。
なにせ、元気だし。精神状態が不安定な時期もあるけど、落ち着いてるときは友達と遊んだりもしてる。
ご飯も食べるし筋トレしたりもしてるし。内心は「学校行けよ!!!!!」と思うばかり。

腹が立つ上に、思春期鬱で母子分離不安になってた時のイチタは、SPの如く母の近くに居る。
170㎝以上ある筋トレややマッチョが、常に至近距離に居る圧迫感は、なかなかの重圧。
いくら息子とはいえ、離れたい!ついて来ない事をしよう!と『マラソン』と『クロスバイク(自転車)』を始めました。
子供に目を向ける時間が減るし、外に出ることで他の視点ができる。これはとても大きなメリットでした。

外で身体を動かして戻ると、自然に笑ってることが増えました。
お母さんが笑っている。もちろん他の家族もですが。それだけで子供は『責められてない』と感じるようでした。

最終的に子を思う気持ち

実際、子供が不登校の真っ最中だと疲れ果てて、先の見えない中で不安しかないです。
それでも、親は笑ってて良い!楽しんで過ごしてて良い!その子達への気持ちや対応は全く別のことだから。
心配だけど「あなたはきっと大丈夫!」と信じて過ごすしかない。
子供自身が動き出すのは、それぞれのタイミング。
花が咲く季節も実がなる時期も違ってても自然だと思うのです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA